シャッター速度


 シャッター速度は、撮影場所の明るさや写したいもの(被写体)が動く場合に注意する必要があります。


 シャッター速度は、写真を撮る際にシャッターが開放されている時間の長さを表しています。なので、シャッター速度が長ければ長いほど光が多く入ってくるため、写真は明るく(白っぽく)なり、短いほど暗く(黒く)なってしまいます。

 つまりシャッター速度は明るい場所では短めに、暗い場所では長めがいいということになります。

 残念ながら、OLYMPUS SZ-31MRではシャッター速度を設定することはできませんが、「SCNモード」を使うことでシャッター速度の違いを見ることができたので比較してみたいと思います。

猫の人形 猫の人形 猫の人形
    1/160 秒         1/80 秒         2秒

 シャッター速度が遅いほど画面が明るくなっているのがわかります。昼の室内での撮影で、外から入ってくる光だけで撮影したので、1/160秒では暗く、2秒では明るくなりすぎてしまいました。逆に、光の量が少ない夜など暗い場所での撮影のときにはシャッター速度を遅くすることで綺麗に撮ることができるというわけです。

夜景、ライトの灯り

 ただ、ここで注意しないといけないのが手ブレです。 シャッター速度が遅い分、少しでも動いてしまうと手ブレが起きてしまいます。右の写真は、シャッター速度が1/2秒で遅めだった上に、望遠を使ったことも手伝ってこんなにブレてしまいました。
 シャッター速度を遅くして撮影する時には、手ブレを起こさないよう、カメラの固定が必要です。
(意図してブラしたわけではありませんが、結果、おもしろい光のラインができたので、わざとブレを利用して写真を撮るのも面白いと思います。)

シロツメクサ

 逆に左の写真は、風に揺れていたシロツメクサです。揺れていたにもかかわらず、シャッター速度が 1/400 秒と短かったため、ブレることなく撮ることができました。  

 このように、シャッター速度は、撮影場所の明るさや画像の明るさを求めるためだけでなく、動きのある被写体をブレることなく撮りたいのか、それともわざとブレを利用して残像が残る画像を撮りたいのかによって選ぶ必要があります。

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ISO感度


 ISO感度は暗い場所での撮影に力を発揮する機能です。

 シャッター速度を遅くすると手ブレが起きる話をしましたが、手ブレを防ぐのに力を発揮してくれるのがISO感度です。
 三脚が使えたり、カメラを固定できる場所があれば問題はないのですが、そうでない場合は、ISO感度で調整することができます。
 比較するとこうなります。

アロマディフューザー  アロマディフューザー  アロマディフューザー

  1/6  ISO 80      1/15  ISO 1600     1/60  ISO 6400

 ISOの数値が上がるほど、暗い部屋だったにもかかわらず画像が明るくなるのがわかります。シャッター速度で見ると、速くなっているにもかかわらず、画像が明るくなっていることが確認できますね。 つまり、手ブレが起きやすい《遅いシャッター速度》を使わずに、ISO感度を上げることで暗い場所での撮影が可能になるのです。ただ、ISO感度は高くなるほど画像にノイズが入り、白っぽく粗くなってしまいます。 (写真をクリックすると拡大できます。拡大した写真でノイズが入っていることが確認できます。)

 このように、暗い場所での撮影の際、手ブレが気になる時はISO感度を高くしシャッター速度を早めることで手ブレを防ぐことができます。
 注意しなければいけないのは、ISO感度を高くするとノイズが入ってしまうことです。シャープな画像を求めるなら、カメラを固定しシャッター速度を遅くする方がおすすめです。

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