マクロ撮影1
OLYMPUS SZ-31MRには、「マクロ撮影」と「スーパーマクロ撮影」があります。これは、被写体に接近して撮影する際に使います。
「マクロ撮影」は被写体とカメラの距離が10〜40cmの間とされ、ズーム機能を使うことができます。(但し、最短の10cmの時はズームはできません。)「スーパーマクロ撮影」は被写体との距離は3cmまで接近して撮影することができますが、ズーム機能を使うことはできません。
下の写真は、「スーパーマクロ撮影」・「マクロ撮影」・「通常撮影」で同じ被写体を写した写真です。
「スーパーマクロ撮影」ではおよそ4cmまで接近して撮影。「マクロ撮影」ではピントを合わせることができる10cmにまで離したあと、被写体の大きさを揃えるためズームで少し望遠してみました。さらに、通常撮影ではピントが合うおよそ60cmくらいにまで離れ、同じくズームで望遠しています。
背景にあるキノコの置物に注目していただけると少し違いがわかるかと思います。同じ位置に置いてあるにもかかわらず、「スーパーマクロ撮影」<「マクロ撮影」<「通常撮影」と次第に大きく写っているのがわかります。
このように、被写体と背景との構図を考える際に、マクロでの撮影も考慮に入れるとおもしろい写真がとれそうです。
上の写真は、この「スーパーマクロ撮影」の特性をいかしてみました。後ろの黄色いバラは手前の白い花の5、6倍はありますが、「スーパーマクロ撮影」で撮ることで両方を一つの画像に収めることができました。
しかも「スーパーマクロ撮影」だと、その特徴の一つであるピントが合う範囲の狭さを利用することで、被写体の前後をぼかすことができます。
上部左の写真は、白い花にピントを合わせることで背後の黄色のバラをぼかし、上部右の写真は逆に手前の白い花をぼかすことで、それぞれの花を引き立てています。
上の写真も「スーパーマクロ撮影」で撮っています。窓ガラスについていた雨粒を中から撮影したものです。中央の雨粒以外街灯までボケたことでとても面白い画像になっていると思います。
このように、マクロ撮影は普段気にも留めないような被写体の意外な一面をとらえることができるとても面白い撮影法です。いろんな被写体をいろんな角度から撮ってみると想像以上におもしろい写真が撮れるかもしれません。
次は、マクロ撮影と言えば、これ、《肉眼では見えない世界》の撮影について触れてみたいと思います。