マクロ撮影2
今回は左の写真のポピーを使って、肉眼では見えない世界の写真を撮ってみたいと思います。
ちなみに、左の写真は「マクロ撮影」で撮っています。撮影は、夜、室内の蛍光灯の灯りのみで行いました。少しでも綺麗に撮りたかったので、ノイズが入らないように、ISOは一番低い80に設定したのでシャッター速度は1/4と長めになっています。露出補正は行っていません。電球色の蛍光灯のためホワイトバランスは《電球》に設定しています。
さっそく、花の中心に可能な限り近づいて「スーパーマクロ撮影」で撮ってみました。カメラが近付く分だけ光が遮られるためどうしても画像が暗くなってしまうので、露出補正を+0.7に設定して撮影。それ以外は、1枚目の写真と同じ設定です。
念願だった、花を使ったマクロ撮影に大満足でしたが、撮った映像をパソコンに取り込んでみると全ての写真に手ブレが起きていることが判明。カメラの液晶画面の大きさでは、気付かなかった手ブレでした。それから何枚か取り直してみたのですが、やはり手ブレが起きてしまいます。
上の写真の一部を実際の大きさにした写真がこれです。
小さな物を大きく拡大して撮影するわけですから、ほんの少しの動きでも手ブレが起きてしまうのは当たり前です。カメラを手に持っての撮影では、何度撮り直しても、体勢を変えても、手ブレは起きてしまいました。仕方がないので、後日三脚を準備して取り直すことにしました。
左の写真は三脚を使用して撮影した写真です。手ブレも起きず、綺麗に撮ることができました。初めに撮った写真から2日経ってしまったため、花自体に元気がなくなってしまいましたが、細かい部分まではっきりと撮影できたことはわかっていただけると思います。下はその一部を拡大した写真です。
拡大した写真を見比べると、その違いは歴然です。手に持って撮影していた時とは比べようがないほど、簡単に撮ることができました。マクロで小さな世界を撮るときには、三脚は必需品です。ちなみに、三脚を使用してもシャッターを押す力でカメラが動くことがあり、それが原因での手ブレもありえます。なので、手ブレが起きやすい撮影では、(今回のマクロ撮影もそうですが、超望遠での撮影時や、夜景の撮影などは)三脚だけでなく、リモコンがあると便利です。(私はリモコンを持っていないのでセルフタイマーを使っています。)
今回撮影して感じたことは、マクロ撮影は意外に難しいということ。手ブレに気をつけるのはもちろんのこと、ピントを合わせる場所が違っても、全体がぼやけた感じになってしまうので、非常に注意が必要です。そして、カメラを近づける分だけ光を遮ってしまい暗い印象になってしまうことにも注意が必要です。
ちなみに、これは私の失敗談ですが、撮り終わった写真をパソコンにアップしてみたら、なんと真ん中に異物が…。私の場合は、飼っている猫の毛だったんですが、うまく撮れたと思っていたのに、その毛のおかげで台無しに…。とてもショックでした。
肉眼では見えにくい部分まで写し出すマクロ撮影では、ほんとにほんの少しの異物で台無しになってしまいます。このあたりにも注意が必要です。